2012年1月16日月曜日

生活



パラグアイに来てからもうすぐ2年です。ボランティアという形で来ているわけですが、

この事業が掲げる目的は3つ
(1)開発途上国の発展と復興に貢献すること
(2)途上国との友好親善、相互理解を促進すること
(3)ボランティア経験の社会還元


目的(1)はいわゆる活動に当たります。もちろんその活動を通して目的(2)を達成するということもありますが、目的(2)の場合、むしろ日常生活を通して、それが達成させることが多いと思います。

具体例として挙げられるのが、パラグアイのテレレという文化。感覚的にはお茶の回し飲みだと思ってもらえばいいと思います。そして、文化的には日本で言うお茶よりももっと日常生活に密接に関係しています。たとえば、誰かの家を訪問すれば、基本的にはすぐテレレになります。会議のときもテレレ。移動するときも、テレレをするための一式の道具を持っていきます。農家だと仕事の合間に9時半ごろテレレをして、昼食前にテレレをして、午後3時か4時ごろにテレレをする。

都心部に関しては知りませんが、農村部で、あまり一人でテレレをすることはなく、基本的には輪になって、話をしながらテレレをします。客観的に見ると、テレレというのはコミュニケーションのツールであって、そこで同じ時間をすごしながら、いろいろな話を共有することが、とても大事なんだと思います。そして、誰かが家に来たら、とりあえず座って、テレレをすることがこちらの礼儀作法。

なので、赴任当初、初めて各家を回るときも、ほとんど警戒されることなく(家に男が不在の場合を除く)、普通にテレレが始まりました。そういう意味では、調査がやりやすく、かなり助かりました。都心部ではそうでもないようですが、自分がいる村では、塀がある家は少なく、加えて、夏場の暑さのためか、家もきわめてオープンなつくりになっています。

一方で、自分はというと、書類作成や活動の整理に加えて、読書をしたり、帰国後の進路の調査をしたりと、一人で集中してやる事が多い。そうなってくると必然的にテレレする時間も短くなるし、部屋に居る時間も長くなります。一方で、農家であれば、家の中でやる仕事なんてそんなにないので、ほぼ常に外に居ます。加えて、起床・就寝時間が違う。そうなると、かなり生活のペースが違ってきます。こちらの朝一の習慣、マテも逃してしまう。

あとは、何も用事もないのに人の家に行くことに今でも若干の違和感を感じるので、活動に関わりがなくて、ちょっと離れている家にしばらく行かない、ということが多い。そして、久々に行くと、「久々過ぎてもう忘れそうになったよ」とか冗談で言われます。

話を戻して、目的(2)を達成するためには、空き時間はひたすら人の家に行って、テレレしながら話をするのが有効的です。それでも、活動以外の部分では、自分の生活のリズムや、やりたい事とバランスを取りながらやってます。高校で初めてアメリカに行ったときは、どっぷり浸かるために、自分を曲げてでも溶け込もうとしました。だから、理解されず、理解できず、喧嘩したり、泣いたりってことがちょこちょこありました。が、今はおれはおれ、という感じである程度のところで割り切っています。こうやって人間は自己が確立され、頑固になっていくのかもしれませんね(笑)。

上の写真は、同期の隊員に村で性教育をやってもらった時の写真です。PTAが保守的なので、校長先生は生徒に対してしきりに、「この授業は、病気や妊娠に関して正しい知識を身につけるためのものなので、冗談でも親の前でセックスを勉強したとか言わないように」と言っていました。うちの校長なんとほぼ同い年!

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