2012年5月17日木曜日

原爆


先日、2つの小・中学校で同じ配属先のボランティアと原爆のプログラムを行いました。日本だと、広島・長崎への原爆投下は、歴史上最も重要な出来事の一つです。一方で、アメリカの歴史の授業(少なくとも自分がアメリカの高校で受けたアメリカ史の授業)では、単なる歴史上の一つの出来事として、簡単に触れられる程度。パラグアイでは、一般的に大人は広島と長崎に原爆が落とされたことぐらいは知っています。子供たちは原爆をほとんど知りませんでしたが、今回の原爆のプログラムは、原爆をきっかけとして戦争の悲惨さを伝え、平和に関して考える機会を作る、ということが目的でした。


なので、その悲惨さを伝えるために、自分が子供時代に、歴史の教科書よりもその漫画を熱心に読んだ、はだしのゲンの動画を見せました。ネットからスペイン語の字幕付きの動画をダウンロードしました。普段使われる教材は限られているし、そもそもアニメ自体、村の子供たちにとっては新鮮なんじゃないかと思います。そして、内容を編集するために、動画を家で見て、思わず3回泣きました(笑)。これは、教室中が涙であふれるぞ、と楽しみにしていましたが、1日目は誰も泣かず。たぶんスペイン語の字幕を読むのに慣れていないのと、文化背景と感覚の違いなのかな、と思いました。でも、アニメのイラストでところどころ笑いが起きました。結局、計3回やって、泣いたと思われるのは、1人か2人でした。やっぱ地球の裏側だと、笑いと涙のツボは違うんですね。

はだしのゲンの後は、原爆に関する3択クイズです。正解者には飴玉が配られたので、子供たちテンション上がって、集中力抜群。やっぱり子供たちは食べ物で興味を引くのが一番(笑)。昔、インドで診療所の落成式で、軽食を配ったら、それを取り合う子供たちが暴徒化して、地獄絵図に変わったのが懐かしい。

そして、アンケートをとって終了。アンケートの内容は簡単なものでしたが、それでも、先生が読み上げてくれました。現地語のグアラニー語が主流なので、スペイン語の字が読めない子供もちょっといます。

2回目終了後に、一人の生徒が近寄ってきて、「(クイズで)今も原爆を所有している国があるって言ってたけど、所有してもいいの?」という鋭い質問をしてきました。そういう矛盾した世の中を当たり前だと思わないで、自分で考える力を養って欲しいと思います。

こういうプログラムは定量的な評価はしずらいですが、単純に、たくさんの可能性を持つ子供たちにより多くのことに触れるきっかけを作ってあげれればいいのかなと思います。今の自分の価値基準や人生観も、子供の頃に出会った人や、見聞き・体験した出来事が多分に影響しているのは間違いありません。

0 件のコメント:

コメントを投稿