2012年6月2日土曜日

落成式


明日、蜂蜜の収穫小屋の落成式を行います。去年(約200kg)、今年(約500kg)と順調に収穫量を伸ばし、それまでほとんどほっぱらかしだった養蜂を小さな産業にまで発展させることができました。以前は、一人の生産者の裏庭で月例会議を行ってきましたが、毎年収穫するのに衛生的で、蜂が入ってこない場所が必要なので、予算をもらって、収穫小屋を建設しました。


分かりやすい形として後に残る箱物支援ですが、この小屋自体は事業のほんの一部を担うに過ぎません。なぜならば小屋を建てたところで収入が上がるわけでもなければ、社会福祉が充実するわけでもありません。逆に、投入のタイミングを間違えれば、タダで物を提供しただけで、受益者のモラルの低下を招くだけです。

むしろ、形の見えない、組織の基盤作りや生産技術の習得・習慣化といった部分が本当の支援内容と言えるでしょう。そして、生産が確立されたことは、結局、運に左右された部分が大きい。自然環境が適切であった。農牧省の専門家を召集することができた。配属先に予算があった。JICAの協力を得ることができた。しかし、何よりも最も自分が恵まれていたと言えるのは、「人」です。任地の住民や配属先の人、JICA関係者、日系の人々など、公私ともども、多くの素晴らしい人に恵まれたことが、自分のパラグアイでの活動を実りあるものとしてくれました。自分は、専門技術もなければ、現地の習慣にも言語にも精通していない外部の若輩で、単にきっかけ作りをしたに過ぎません。

書いているうちにパラグアイ生活の総評みたいになってしまいましたが、引き上げ2日前まで活動が残っているので結論付けるはまだ早いです。が、長年日本の外で生活していて感じることは、その地で自分の経験や思い出がよいものとなるか、または悪いものとなるかは、すべてその場所で出会った人次第であることは間違いありません。

写真は、明日の落成式で岩手の伝統音楽とパラグアイの踊りを披露してもらう場所です。奥に見えるのが収穫小屋ですが、スペースが足りないので、パフォーマンスのときだけ自分の家の前に移動してきます。

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