2012年7月5日木曜日

開発コンサルセミナー



開発コンサルセミナーに行ってきました。目的としては、改めて自分のキャリアを考える上で、本当に自分のアイデアが自分にとっていいのか(特に2年間強奥地の村に入っていたので)という確認と、そして、あまり接点のなかった開発コンサルの仕事のイメージをより具体化させるため。

まず、仕事は、企業に属していても、基本的には個人で案件を受注する。要は自分のメシの種は自分で引っ張ってくるということ。企業に所属している場合、受注できるまでの経験と能力がない場合は、ジュニアコンサルタントとして、他のコンサルタントに付いて、そのコンサルタントが受注した案件の中の、自分ができる部分をやる。そして経験を積んていく。数ヶ月ベースの案件が多く、受注しては実行していくことの繰り返し。日本の開発コンサルの場合、大部分がJICAの案件で、日本のODAが長年ハードのインフラ整備に重点を置いているので、全体の9割が理系の技術系で、中でも建築関連が7割。でも、社会学系の案件に特化したコンサル会社もある。


そして、仕事としてのコンサルの良し悪し。いい点は、
・現場に近い
・能力さえあれば、案件を選んで引っ張ってこれる、働き方を選べる
・経験と能力が足りなくても、育ててくれる土場がある(企業に所属する場合)

一方で、悪い点は、
・短期が中心なので、じっくりと腰をすえて仕事ができない
・同じ理由で、案件をこなすことに注力しかねない
・JICAの考えに大きく影響される(被受益者の声を聞くべきなのに、いつの間にかJICAに迎合し、もの言えない人もいる)

ということが挙げられた。

自分が調べた限り、途上国開発系のNGOや開発コンサルのウェブサイトを見ると、JICAの案件の受注に売上が偏っているところが多い思う。日本のODAが一晩にしてゼロになる、ということはないだろうが、ビジネスモデルとしてはリスクが高い。残念ながら、ODAの予算は削減傾向にあり、日本の政府機関の案件の受注という意味では、先細りだろう。

そして、スピーカーの一人が言っていたが、日本の開発コンサルタントが入る現場というのは、援助する側としては、日本人だけの場合が多く、もっと外国のドナーや国際機関から案件を引っ張ってきたり、連携をしていかなければ、今後、他国のコンサルタント(特に、比較的安価で能力の高い途上国のコンサルタント)と対等以上に渡り合っていけないとのこと。その方は、現在それだけの能力のある日本の開発コンサルタントはほとんどいない、と危惧していた。

よって、キャリアのプロセスの中で一時的に開発コンサルを組み込むか、もしくは自分で受注できるようになったら独立し、事業を他分野に拡大していく、という感じがいいと思った。

そして、開発コンサルに関わらず、経験をつんでいくと、要領よく仕事をしてしまう。たとえば、現場に行く回数が減る。短期で結果を出すために、現地の人との対話をせずこちらの決めた案件を一方的に行う。現状を反映していない、ドナーが好む報告書を作成する。そもそもドナーの作成した案件自体が効果的なものではないのに、疑問を投げずに案件をこなす。

あまり意識せずに仕事をしていると、本来の目的と情熱を忘れ、このようなことに陥ってしまうと思う。なぜならその方が楽だから。仕事を引っ張ってきやすいから。だからこそ、たまに立ち止まって、自分の考えを整理する時間が必要だろう。

「なぜ自分はこの仕事を選んだのか?」

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