2012年9月2日日曜日

YPP



写真は甲府盆地から臨む南アルプス連邦。

国連事務局が毎年実施しているヤング・プロフェッショナル・プログラム(YPP)に関して、32歳以下という年齢制限が近い、ということと、募集から派遣までほぼ1年かかる、ということから、とりあえず今年応募しておこうかな、と思っています。かなり望み薄ですが・・・。

外務省でYPPアプリケーションの書類アドバイスサービスをやっているので、書類作成後、それを利用しました。依頼から約2週間後、返信があり、そのアドバイスの内容を簡単にまとめると、冗長的な文章が多く、具体性に欠け、説得力がない。・・・完全にぶった斬られましたが、ありがたく受け止め、修正を加えました。改めて読んでみると、確かに納得です。自分は協力隊上がりなので、最終的に協力隊の進路カウンセラーで元国連職員の方にチェックをお願いして、期限の9月12日までに提出します。



一方で、この試験、対象となる約80カ国から応募があり、締め切り約2週間前の2012年8月28日の段階で約11,000人が応募しているそうです。自分のような期限間際に提出する応募者も多いでしょうから、最終的に15,000~20,000人になるんではないでしょうか。合格者数は知りませんが、数名~十数名かと推測します。

何故そんなに国連で働きたい人が多いのか。まず、国連というのは給与・福利厚生がいい。日本の大企業なんかと比較するとそうでもないが、途上国における賃金や待遇に比べると、比較にならない程いい。だから生きる手段として国連を選択する。

そして、安定。国際機関の仕事は、2,3年契約が一般的で不安定というイメージが日本では強いが、それは終身雇用の残像が残る日本の場合であって、ジョブホッピングが一般的な国であれば、そんなこともない。むしろ、採用から5,6年生き残れば、それなりのコネもでき、その後のポジション探しも困難ではなくなる。雇う側も予算があるので、数百の応募者の中から海のものとも山のものともわからない輩を雇うよりは、前もって能力・性格を知る個人を採用したくなるのはやむをえない。そして、YPPに限って言えば、国連が若手職員を登用するための制度なので、特に当てはまる。

また、ジェンダー問題に取り組んでいる組織ということもあり、女性にとって平等な昇進・昇格の機会が提供されている(もちろん、完全に平等かどうかは上司にもよるだろうが、少なくとも産休などの制度は充実している)。

最後に、個人的にはこれが何より重要だと思うが、こと国際協力の分野で言えば、多国間支援という枠組みの中で、より大きな予算の中で、国の政策レベルの仕事に関われる。より大きな規模で、国境を越えて社会問題に取り組める。

一方で、大きな官僚機構であるので、社内政治が甚だしい。もし、契約終了後も国連にとどまるために次のポジションを探すのであれば、直属の上司の評価がかなり影響する。そして、国連で働き続けるために仕事をしている職員も少なからずいるので、他人の業績を自分のものにしたり、潰し合いをしたり、といった醜い争いもあるようだ。

そして、組織としての規模が大きいこともあり、社内調整に時間をとられ、対外的に迅速に行動することが難しい。個人の問題でもあるが、書類作りに追われ、現場にほとんど足を運ばない職員もいる。なぜならそれでも業務はできてしまうから。

と、よく一般的に言われることであり、実際の職員の話の中でもよく挙げられる。よしあしが様々ある中で、そもそも論として、そこで働くことが目的ではなく、何をどのような形で実現したいのか(ライフスタイルを含む)、ということが重要だ。

NGOのほうが現場に近いから、という理由で、NGOに行く人も多い。そして、日本はまだ発展途上であると感じるが、NGOであっても巨額の資金を持ち、国際的に活動し、政策提言を積極的にしているところも多い。

一般企業であっても、もはや一国で完結する事業は少なく、他の国でビジネスを展開せざるを得ない。それは、安い人件費を利用して、生産拠点を築き、雇用を創出するのかもしれない。市場として参入し、役に立つ製品をより多くの人々へ提供することかもしれない。その延長線上がBPOビジネスでもあるわけである。CSRとして、貧困層の支援を行う会社もある。

クラウド・ファンディングなど、個人が事業を立ち上げるうえでの環境も以前よりもよくなっている。

日本に帰国し、いろいろな情報を取り入れ、考え、こねくり回すと、もっと多くのおもしろい選択肢の可能性を改めて認識した。誰に反対されようと、情熱を持って社会的に意義のある事業を続けている人たちからも多くの刺激を受け、若干焦りもありながら、自分の眠気も忘れてしまうくらい情熱を持ってできる事をやりたいと思う。だって、人生あっという間だし、一度だけだし。

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